2026年4月23日

執筆:小糸 潤(院長・歯科医師)

四谷三丁目・新宿エリアで歯周病でお悩みの方へ
歯周病が進行すると、歯を支える骨が失われ、最終的には抜歯が必要になることもあります。
しかし、状態によっては「歯周組織再生療法」により改善が期待できるケースもあります。
今回は、右下奥歯の深い歯周ポケットに対して再生療法を行い、改善が見られた症例をご紹介します。
症例概要
・主訴:歯周病の治療希望
・部位:右下7番遠心
・初診時:最大9mmの歯周ポケット+出血あり
初診時の状態
右下7番遠心部において、遠心頬側から舌側にかけて最大9mmの歯周ポケットと出血を認めました。
歯を支える骨が大きく失われており、このまま進行すると歯の保存が難しくなる可能性がある状態でした。


治療の流れ
まず歯周基本治療(非外科治療)を行い、炎症のコントロールを図りました。
その後、約1年間の経過観察を行い、大きな進行は認められず、症状も安定していました。
しかし、右下7番遠心部には深い歯周ポケットと出血が残存しており、炎症の完全な改善には至っていない状態でした。
このままでは再発や進行のリスクがあるため、患者様と相談のうえ、より安定した状態を目指して歯周組織再生療法を行いました。
治療内容
歯ぐきを開いて病変部を直接確認し、感染した組織(肉芽組織)を除去しました。
さらに、歯の根の表面に付着した歯石やバイオフィルムを徹底的に除去し、歯周組織が回復しやすい環境を整えました。
レーザーを併用して感染源の除去を行い、骨の回復を促すために骨補填材を使用しました。
最後に縫合を行い、約2週間後に抜糸を行っています。
治療後の経過
治療から約1年後、歯周ポケットは多くの部位で3mmまで改善し、一部に5mmの部位は残るものの、出血は認められなくなりました。
レントゲン上でも、右下7番遠心部において骨の改善傾向が確認されています。
👉 初診時:9mm(出血あり)
👉 1年後:3mm中心(一部5mm・出血なし)


※右が治療後。遠心の透過像(骨吸収で黒くなっている部分)がなくなり、白い骨ができています。
治療における注意点
歯周組織再生療法はすべての症例に適応できるわけではなく、骨の欠損形態や炎症の状態によって結果が異なる場合があります。
また、治療後の状態を維持するためには、日常のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。
まとめ
歯周病によって深くなった歯周ポケットは、適切な治療により改善が期待できる場合があります。
一見安定しているように見える状態でも、炎症が残っている場合には追加の治療が必要になることがあります。
一度失った骨は簡単には戻りません。早期の診断と適切な対応により、歯を残せる可能性を高めることにつながります。
執筆:小糸 潤(院長・歯科医師)
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四谷三丁目・新宿で歯周病でお悩みの方へ
歯ぐきの腫れや出血、違和感などの症状がある場合、見た目には落ち着いているように見えても炎症が進行していることがあります。
紬デンタルオフィス四谷三丁目では、
👉歯周基本治療を行い、まずは非外科治療による改善を目指します。
👉そのうえで、状態に応じて歯周組織再生療法などの外科的な治療もご提案しています。
また、歯周基本治療から再生療法まで、必要に応じてマイクロスコープやレーザーなどの機器も併用し、感染源の除去や治療精度の向上に努めています。
患者様の状態やご希望に応じて治療方法をご提案いたします。
四谷三丁目・新宿エリアで歯周病にお悩みの方は、まずは現在の状態を確認するだけでも構いませんので、お気軽にご相談・ご予約ください。
WEB予約も受付中です。
