2026年5月05日

執筆:歯科衛生士C(紬デンタルオフィス)
歯科医師監修:小糸 潤(院長)
四谷三丁目・新宿周辺で「歯石取りをしたほうがいいのかな?」とお考えの方へ
こんにちは、紬デンタルオフィス四谷三丁目の歯科衛生士Cです。
歯石は痛みがないことも多く、つい後回しにされがちですが、放置することで歯周病や口臭などのトラブルにつながる可能性があります。
特に、
・歯ぐきから血が出る
・下の前歯の裏にザラつきがある
・口臭が気になる
・しばらく歯石取りを受けていない
このような方に向け、歯石を取らないとどうなるのか、リスクと適切な対処法をわかりやすく解説します。
歯石とは?
歯石とは、歯の表面に付着したプラーク(細菌のかたまり)が、唾液中の成分と結びついて硬くなったものです。
歯ブラシだけでは汚れをすべて落とすことは難しく、約6割程度しか除去できないともいわれています。(N Yamamoto,1975)
そのため、磨き残しが時間とともに歯石へと変化します。一度歯石になると、セルフケアでは取り除くことができず、歯科医院でのクリーニングが必要になります。
また、歯石は大きく分けて2種類あります。
①歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)
歯ぐきの上に見えている唾液由来の歯石で、乳白色をしています。比較的柔らかく、歯科医院でのクリーニングで除去しやすいのが特徴です。

②歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)
歯ぐきの下(歯周ポケットの中)に作られる歯石で、血液由来の黒っぽい色をしていることが多く、非常に硬いのが特徴です。
細菌の影響が強く、歯周病の進行に関与するため、より丁寧な処置が必要となります。
見えない場所にあるために自覚しにくく、気がつかないうちに歯周病が進行しているケースも少なくありません。

歯石を取らないとどうなる?放置する5つのリスク
歯石をそのままにしておくと、お口の中では次のような変化が起こります。
歯ぐきの腫れ・出血(歯肉炎)
歯石の表面はザラザラしており、いわば細菌のすみかのようなものです。その結果、歯ぐきに炎症が起こり、腫れや出血が見られるようになります。
歯周病の進行
炎症が続くと、歯を支える骨にまで影響が及びます。歯周病は初期には痛みがほとんどなく、気がついたときには進行しているケースが多い病気です。
口臭の悪化
歯石に付着した細菌がガスを発生させることで、口臭の原因になります。「しっかり磨いているのに口臭が気になる」という方は、歯石が関係している可能性があります。
歯ぐきが下がる・見た目の変化
歯周病が進行すると歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになります。見た目の印象にも影響が出てきます。
最終的に歯を失うリスク
さらに進行すると歯を支える骨が溶け、歯がグラグラと揺れてきます。 最終的には抜歯が必要になるケースもあります。

よくある誤解「痛くない=大丈夫」ではありません
歯周病は「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」とも呼ばれ、痛みが出にくいのが特徴です。
また、どれだけ丁寧に歯磨きをしていても磨き残しをゼロにすることは難しく、歯石は誰にでもつく可能性があります。
特に唾液の出口がある、下の前歯の裏側は歯石がつきやすい部位として知られています。
歯石取りの頻度はどのくらい?
一般的には、1〜6ヶ月に1回のクリーニングが目安です。
ただし、歯周病のリスクやお口の状態によって適切な頻度は異なります。 当院では、検査結果をもとに一人ひとりに合ったメンテナンス間隔をご提案しています。
歯科医院で行う歯石取りとは
歯科医院では、専用の器具を用いて歯石を安全に除去します。
歯肉縁上(歯ぐきの上の歯石)の歯石除去
👉歯ぐきの上に付着している歯石は主に超音波スケーラー、手用スケーラーを使って除去します。
超音波で大まかな歯石を砕き、細かい部分は手用で丁寧に取り除くことで、歯や歯ぐきへの負担を抑えながら、丁寧に除去します。
歯肉縁下(歯ぐきの中の歯石)の歯石除去
👉歯ぐきの中に付着している歯石も超音波スケーラーと手用スケーラーを併用しながら、目に見えない部分まで丁寧に除去していきます。
さらに必要に応じてレーザーを使い、歯周ポケット内の細菌の減少を目的とした処置を行うこともあります。
※重度の場合は外科的な処置が必要になることもあります
また当院では、必要に応じて歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。
歯科用顕微鏡を使用することで、肉眼では見えにくい細かい歯石や汚れを拡大して確認でき、取り残しを減らし、より精度の高い治療が可能です。


マイクロスコープを用いた精密な歯石除去
実際に歯ぐきの中の歯石は目で直接確認することが難しく、取り残しがあると再発の原因になります。
さらに、非明視下(直接見えない状態)での歯石除去では、歯周ポケットの深さによって取り残しのリスクが高くなることが報告されています。

歯周ポケットの深さによる歯石除去治療後の歯石残存率
・3mm以下:約17%
・4〜6mm:約58%
・7mm以上:約68%
(Caffesseら,1986)
4㎜以上のポケットから歯石の取り残しが多くなっています。
このように、ポケットが深くなるほど、従来の方法だけでは歯石を完全に取り切ることが難しくなることがわかっています。
そこでマイクロスコープを使用することで、肉眼では見えにくい細かい歯石や汚れも拡大して確認でき、取り残しを減らし、より精度の高いクリーニングが可能になります。
結果として、
・これまで歯周病治療やメンテナンスを続けても改善しにくかった部位への対応
・歯周病の再発リスクの低減
・より安定した口腔内環境の維持
につながります。
まとめ
歯石は早めのケアが大切です。歯石は自然に取れることはなく、放置すると歯周病や口臭などのリスクが高まります。
👉歯ぐきの腫れ・出血
👉歯周病の進行
👉口臭
👉歯ぐきの下がり
👉歯を失うリスク
こうしたトラブルを防ぐためには、定期的なクリーニングと早めのケアが重要です。
四谷三丁目で歯石取りやお口のケアをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。お口の状態に合わせて、必要なケア方法をご提案いたします。
よくある質問(Q&A)
Q. 歯石は自分で取ることはできますか?
A. 歯石は非常に硬く、歯ブラシや市販の器具では安全に除去することはできません。無理に取ろうとすると歯や歯ぐきを傷つける可能性があります。
Q. 歯石取りは痛いですか?
A. 歯ぐきに炎症がある場合は歯ぐきが敏感になっているため、触れると痛みを感じることがあります。また歯ぐきが下がっている場合は、歯の根元(根面)が露出しているために処置中しみる場合があります。
ただし、状態に応じて刺激の少ない方法で行いますので、不安な方は事前にご相談ください。
Q. 歯石取りはどのくらい時間がかかりますか?
A. お口の状態や歯石の量、歯周ポケットの深さによって異なります。
目安として、保険診療では1回45〜60分、自費診療では1回2時間程度です。
歯石が多い場合や、歯ぐきの中の歯石まで丁寧に除去する必要がある場合は、一度にすべて行わず、数回に分けて治療することがあります。
Q. どのくらいの頻度で通えばいいですか?
A. 一般的には1〜6ヶ月に1回が目安ですが、歯周病のリスクによって異なります。検査結果に応じて適切な間隔をご案内します。
Q. クリーニングと歯石取りは違いますか?
A. 歯石取りは歯石を除去する処置、クリーニングは歯石除去に加えて着色や細菌の膜まで取り除くケアを含む場合があります。
執筆:歯科衛生士C(紬デンタルオフィス)
歯科医師監修:小糸 潤(院長)
👉院長について詳しくはこちら
四谷三丁目・新宿の歯医者|紬デンタルオフィス四谷三丁目
四谷三丁目駅徒歩1分に位置する紬デンタルオフィス四谷三丁目は、ただ治すだけでなく、患者さんの人生に寄り添う「一生をつむぐ治療」を大切にしている歯科医院です。
むし歯・歯周病治療やメンテナンスから、インプラント、咬み合わせまで、一口腔単位で診断し、できるだけ歯を残しながら長期的に安定する治療を行っています。
3つのポイント
人生を見据えたケア: 「一生をつむぐ治療」をコンセプトに、将来まで健康な歯を残すための丁寧なカウンセリングと計画を提案します。
精密な低侵襲治療: マイクロスコープ等の最新設備を活用。歯を削る量を最小限に抑え、一本一本の歯を長持ちさせます。
上質なリラックス空間: 歯科特有の緊張感を感じさせない落ち着いた院内で、プライバシーに配慮した診療が受けられます。
大切な歯は、あなたの人生を支えるかけがえのない財産です。紬デンタルオフィス四谷三丁目では、あなたに最適な治療を共に考え、健やかな未来をつむぎます。
WEB予約も受付中。まずはお気軽にご相談ください。
