2026年7月03日

こんにちは。四谷三丁目の歯医者、紬デンタルオフィス四谷三丁目の歯科衛生士 Cです。
「朝起きると顎が疲れている」
「歯ぎしりをしていると言われたことがある」
「最近、歯がしみるようになった」
このようなお悩みはありませんか?
歯ぎしりや食いしばりは、多くの方が無意識のうちに行っているため、自覚がないことも少なくありません。
しかし、お口の中に強い力や長時間の負担がかかり続けることで、歯だけではなく歯ぐきや顎にもさまざまな影響を及ぼすことがあります。
実際に、歯ぎしりや食いしばりが原因となって歯にヒビが入ったり、歯が割れてしまったりするケースもあります。今回は、歯ぎしり・食いしばりが歯に与える影響や、歯を守るための対策についてご紹介します。
歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしり(ブラキシズム)とは、上下の歯を強く擦り合わせたり、噛みしめたりする習慣のことです。
歯ぎしりには、睡眠中に起こるタイプと、起きている間に無意識に起こるタイプがあります。
睡眠中の歯ぎしりはご自身では気づきにくく、家族から指摘されたり、歯科医院で歯のすり減りなどを指摘されて初めて気づく方も少なくありません。
一方、日中の食いしばりは、パソコン作業やスマートフォンを見ている時、仕事や家事に集中している時などに起こることが多くあります。
また、強く噛みしめていなくても、上下の歯が長時間触れている状態(歯列接触癖:TCH)も、お口に負担をかける原因の一つです。
本来であれば、リラックスしている時は唇は閉じていても上下の歯は少し離れている状態が自然です。
歯ぎしり・食いしばりによって起こる症状
歯ぎしりや食いしばりが続くと、次のような症状が現れることがあります。
歯への影響

・歯のすり減り
・歯のヒビや欠け、破折
・知覚過敏
・詰め物や被せ物が外れやすくなる
・詰め物や被せ物のヒビや欠け、摩耗
歯ぐきや歯周組織への影響
・歯周組織への負担
・歯の揺れ
・歯根膜への負担
※歯根膜とは歯の根っこと骨の間にある薄い膜で、クッションのような役割をする組織です。
歯周病は細菌による感染が原因ですが、そこに過剰な噛む力が加わることで、歯を支える組織への負担が大きくなることがあります。
そのため歯周病治療では、歯垢や歯石の除去だけではなく、噛み合わせや歯ぎしり・食いしばりの有無も重要な確認項目です。
顎への影響
・顎の疲労感
・顎関節から音がする
・口が開けにくくなる
・顎の痛み
歯ぎしりや食いしばりに関連して、頭痛や首・肩のこりを感じる方もいらっしゃいます。
歯ぎしり・食いしばりで歯が割れる?
結論からお伝えすると、歯ぎしりや食いしばりによって歯が割れることはあります。
歯は人体の中でも非常に硬い組織ですが、強い力が繰り返し加わることで、少しずつダメージが蓄積します。
最初は目に見えない小さなヒビでも、毎日の歯ぎしりや食いしばりによって徐々に広がり、歯の一部が欠けたり、歯根まで割れてしまったりすることがあります。
特に奥歯は、噛む力を受け止める役割が大きいため、負担が集中しやすい部位です。
また、神経を取った歯や、大きな詰め物・被せ物が入っている歯は、歯質が少なくなっていることがあり注意が必要です。
歯に細かなヒビが入っている場合、見た目では分かりにくくても、噛んだ時に一瞬鋭い痛みが出たり、噛んで力を抜く時に痛みを感じたり、冷たいものがしみたりすることがあります。
このような症状は、クラックトゥース症候群と呼ばれる状態と関連してみられることがあります。
歯の割れ方によっては保存が難しく、抜歯が必要になる場合もあります。
そのため、違和感や痛みが続く場合は、早めに歯科医院で確認することが大切です。
歯周病の方こそ「噛む力」の確認が大切です
歯周病の治療やメンテナンスでは、歯垢や歯石を取り除くことがとても大切です。
しかし、それだけでなく「歯にどのような力がかかっているか」を確認することも重要です。
歯周病は、細菌による感染が原因で歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。
そこに歯ぎしりや食いしばりによる過剰な力が加わると、すでに弱くなっている歯周組織にさらに負担がかかることがあります。
例えば、歯周病によって歯を支える骨が少なくなっている歯は、健康な歯に比べて揺れやすくなります。
その状態で強い噛みしめや横揺れの力が加わると、歯の揺れが大きくなったり、噛んだ時の違和感が出たり、歯周病の進行に影響することがあります。
歯周病の安定には、細菌のコントロールとあわせて、噛む力のコントロールも大切です。
お口の健康を長く守るためには、汚れだけでなく、歯にかかる力にも目を向けることが実は大切なんです。
歯科医院ではこんなサインを確認しています
歯ぎしりや食いしばりは自覚症状がないことも多いため、メンテナンスでは次のような変化がないか確認しています。
・歯のすり減り
・歯の細かなヒビ
・詰め物や被せ物の摩耗
・歯の揺れ
・知覚過敏の有無
・頬の内側につく歯型
・舌の縁のギザギザ
・骨隆起(骨の膨らみ)
・顎の筋肉の張り
・歯並びや噛み合わせのバランス
・骨格
・顎の動きや噛み方の癖
こうした変化は少しずつ進行するため、ご自身では気づきにくいことも少なくありません。
定期的に比較しながら確認することで、早い段階で負担のサインを見つけられることがあります。

このような症状はありませんか?
歯ぎしりや食いしばりは自覚がないことも多いため、次のようなサインがないか確認してみましょう。
👉 朝起きると顎が疲れている
👉 歯ぎしりを指摘されたことがある
👉 舌の縁がギザギザしている
👉 頬の内側に歯型がついている
👉 冷たいものがしみる症状が続いている
👉 噛んだ時に、特定の歯が一瞬ズキッと痛む
👉 噛んで力を抜く時に痛みを感じる
👉 硬いものを噛むと痛い
👉 痛む場所がはっきり分からないことがある
👉 詰め物や被せ物がよく外れる
👉 歯が欠けたことがある
👉 下の奥歯の内側や上あごの内側などに骨の膨らみがある
👉 口を開けにくい
👉 口を開けた時に顎から音がする
これらの症状がある場合、お口の中に過剰な力がかかっていたり、歯に細かなヒビが入っていたりする可能性があります。
特に「噛んだ時に一瞬痛む」「噛んで力を抜く時に痛い」「冷たいものがしみる症状が続く」といった場合は、歯のヒビや破折が関係していることもあります。
ただし、症状だけで原因を判断することはできません。むし歯や歯周病、知覚過敏などでも似た症状が出ることがあるため、気になる症状が続く場合は歯科医院で確認しましょう。
歯を守るためにできること
ナイトガードを使用する
睡眠中の歯ぎしりがある場合は、歯科医院で作製するナイトガード(マウスピース)を使用することで歯や顎への負担を軽減できる場合があります。
ナイトガードは歯ぎしりそのものを止める装置ではありませんが歯や顎を守るために有効な方法の一つです。


日中の食いしばりに気づく
パソコン作業中やスマートフォンを見ている時など、無意識に歯を接触させていることがあります。
気がついた時は、
①唇を軽く閉じる
②上下の歯を少し離す
③肩の力を抜く
これらを意識するだけでも、歯や顎への負担軽減につながります。
噛み合わせを確認する
歯ぎしりや食いしばりによる負担は、すべての歯に均等にかかるとは限りません。
特定の歯に強く力がかかっている場合、その歯にヒビが入ったり、詰め物や被せ物が欠けたり、歯周組織に負担がかかったりすることがあります。
そのような場合は、噛み合わせを確認し、必要に応じて噛み合わせの調整を行うことがあります。
また、歯並びや被せ物の形、奥歯の支え方などによって、お口全体のバランスが崩れている場合には、矯正治療や被せ物の治療を組み合わせて、噛み合わせ全体を整える治療が必要になることもあります。
このように噛み合わせを作り直す治療を、咬合再構成といいます。
ただし、噛み合わせの治療はすべての方に必要なわけではありません。
歯の状態、歯周病の進行度、歯のすり減り方、顎の動き、詰め物・被せ物の状態などを総合的に確認したうえで、必要な治療を検討していきます。
定期的なメンテナンスを受ける
歯のヒビや噛み合わせの変化は、ご自身では気づきにくいことがあります。
定期的に歯科医院で確認することで、小さな変化のうちに対応でき、大きなトラブルを防ぎやすくなります。
👉メンテナンスについて詳しくはこちら
まとめ
歯ぎしりや食いしばりによって、歯が割れることはあります。
歯は硬い組織ですが、強い力が繰り返しかかることで、少しずつヒビが入り、欠けたり割れたりすることがあります。
朝起きた時の顎の疲れ、歯のすり減り、冷たいものがしみる症状、噛んだ時の一瞬の痛み、詰め物や被せ物が繰り返し外れるといった変化は、見逃したくないサインです。
また、歯ぎしりや食いしばりの影響は歯だけではなく、歯ぐきや歯を支える骨、顎にも及ぶことがあります。
歯周病がある方では、汚れの管理だけでなく、噛む力の確認も大切です。
歯を守るためには、ナイトガードの使用、日中の食いしばりへの気づき、噛み合わせの確認、定期的なメンテナンスが重要です。
大切な歯を長く守るためにも、気になるサインがある場合は早めに歯科医院で確認しましょう。
執筆:歯科衛生士C(紬デンタルオフィス)
歯科医師監修:小糸 潤(院長)
最終更新日:2026年7月3日
四谷三丁目・新宿の歯医者|紬デンタルオフィス四谷三丁目
四谷三丁目駅徒歩1分に位置する紬デンタルオフィス四谷三丁目は、ただ治すだけでなく、患者さんの人生に寄り添う「一生をつむぐ治療」を大切にしている歯科医院です。
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紬デンタルオフィス四谷三丁目の3つのポイント
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精密さを重視した低侵襲治療
マイクロスコープなどの精密機器を活用し、歯を削る量をできるだけ抑えながら、一本一本の歯を大切にする治療を心がけています。
落ち着いて相談しやすい診療環境
プライバシーに配慮した空間で、治療内容や今後の見通しを丁寧にご説明します。歯科医院が苦手な方にも、安心してご相談いただける環境づくりを大切にしています。
大切な歯は、これからの人生を支えるかけがえのない財産です。
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