電動歯ブラシってどう選ぶ?歯科衛生士が教える電動歯ブラシの特徴と正しい使い方|歯をできるだけ残すことを重視した精密な歯科治療|東京・四谷三丁目の歯医者

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電動歯ブラシってどう選ぶ?歯科衛生士が教える電動歯ブラシの特徴と正しい使い方

電動歯ブラシってどう選ぶ?歯科衛生士が教える電動歯ブラシの特徴と正しい使い方|歯をできるだけ残すことを重視した精密な歯科治療|東京・四谷三丁目の歯医者

2026年8月27日

電動歯ブラシってどう選ぶ?歯科衛生士が教える電動歯ブラシの特徴と正しい使い方

こんにちは。四谷三丁目の歯医者、紬デンタルオフィス四谷三丁目の歯科衛生士Cです。

「電動歯ブラシを使ってみたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいのかわからない」
「音波ブラシって普通の歯ブラシより本当にきれいに磨けるの?」

歯科医院でも、このような質問をいただくことがあります。

電動歯ブラシにはさまざまな種類がありますが、今回はその中でも「音波式」「回転・振動式」を中心に、その特徴や正しい使い方について歯科衛生士の視点からご紹介します。

電動歯ブラシにはどんな種類がある?

電動歯ブラシは、いくつかの方式がありますが、現在よく使われているものとして「音波式」「回転・振動式」があります。どちらもブラシを電動で動かしてプラーク(歯垢)を除去するものですが、ブラシの動き方や磨き方に違いがあります。

音波式とは?

ブラシヘッドを高速で振動させることでプラークを除去するタイプの電動ブラシです。

手磨きでは自分で歯ブラシを動かす必要がありますが、音波式ではブラシそのものが高速で振動します。
そのため手磨きのように力を入れて動かすのではなく、毛先を磨きたい場所にきちんと当て、製品に合った方法で動かすことが基本となります。

さらに、ブラシの高速振動によって、唾液や歯磨剤など口腔内の液体にも流れが生じます。この液体の動きが、ブラシの毛先が直接触れていない周辺のプラーク除去を補助するとされています。

つまり音波式は、
「高速振動するブラシによる機械的なプラーク除去」+「口腔内の液体の流動による清掃のサポート」
という2つの働きによって、毎日のブラッシングを効率化するものと考えると分かりやすいでしょう。

ただし、ここで注意したいのが、「音波式ならブラシが届かない場所まで完全にきれいになる」というわけではないということです。

特に歯と歯の間や、歯が重なっている部分などのブラシの毛先が届きにくい場所にはプラークが残ることがあります。
そのため、音波式電動歯ブラシを使用していても、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。

また、「毎分○万回振動」という数字を見かけることがありますが、振動回数が多ければ多いほど、単純に歯がきれいになるという意味ではありません。

重要なのは、

①適切なブラッシング圧
②毛先を磨きたい場所にきちんと当てること
③必要な時間をかけてお口全体を磨くこと


電動歯ブラシは「強く磨くための道具」ではなく、ブラシの動きを利用して効率よくプラークを除去するための道具と考えるといいでしょう。

回転・振動式とは?

回転・振動式は、
ブラシヘッドを回転させたり振動させたりすることで、歯面に付着したプラークを物理的に除去するタイプです。

音波式が「高速で細かな振動」を利用するのに対し、回転・振動式はブラシヘッドの回転や振動を利用して歯面を清掃するという違いがあります。

また、丸型のブラシヘッドを採用している製品では、歯を1本ずつ包み込むようにブラシを当てやすく、歯の形に沿わせながら磨くことができます。

ただし、回転・振動式も音波式と同様に、強く押し付ければよりきれいになるというものではありません。ブラシの動きを活かしながら、適切な圧で磨くことが大切です。

音波式と回転・振動式、どちらが向いている?

「結局、自分には音波式と回転・振動式のどちらが合っているの?」と迷う方も多いでしょう。

実際には、どちらか一方がすべての人に適しているわけではありません。

音波式と回転・振動式ではブラシの動き方や形に違いがあるため、自分がブラシを当てやすいか、無理なく使い続けられるかという視点で選ぶことが大切です。

音波式が向いている方

音波式は、一般的な歯ブラシに近い縦長のブラシヘッドを採用している製品が多く、手磨きから移行しやすいのが特徴です。

歯列に沿わせながらブラシを移動させて磨く方法が合う方や、薄型・小型のヘッドで奥歯までブラシを当てたい方には使いやすいでしょう。

また、丸型ブラシの回転する感覚よりも、細かな振動の方が使いやすいと感じる方にも選択肢になります。

回転・振動式が向いている方

回転・振動式では、丸型のブラシヘッドを歯に沿わせ、1本ずつ順番に磨いていくタイプが代表的です。

「今どの歯を磨いているのか」を意識しやすいため、磨く順番を決めて1本ずつ丁寧に磨きたい方には使いやすいでしょう。

また、細かな往復運動を自分の手で行うことが苦手な方にとっても、ブラシ自体の回転や振動を利用できる点はメリットです。

「方式」だけで決めないことも大切

電動歯ブラシ選びでは、「音波式か回転・振動式か」だけでは判断できないこともあります。

例えば、歯ブラシを強く押し付けてしまう方であれば、方式よりもブラシ圧を知らせるセンサーが付いているかを重視した方がよい場合があります。

奥歯が磨きにくい方では、振動方式よりもブラシヘッドの大きさや厚み、口の中での動かしやすさが重要です。

また、電動歯ブラシの振動そのものが苦手な方もいるため、最終的には毎日無理なく使い続けられるかという点も大切になります。

つまり、電動歯ブラシを選ぶときに重要なのは、

「音波式か回転・振動式か」だけではなく、自分の歯並びや磨き方の癖、口腔内の状態に合っているか

ということです。

どちらを選べばよいかわからない場合は、歯科医院で普段の磨き残しやブラシの当て方を確認し、自分に合ったタイプを相談してみるのもよいでしょう。

代表的な電動歯ブラシの特徴

電動歯ブラシを選ぶ際によく候補になる、フィリップス、パナソニック、ブラウンの代表的なシリーズを見てみましょう。(搭載されている機能やブラシの動きはシリーズやモデルによって異なります)

フィリップス「ソニッケアー」

ソニッケアーは音波式の電動歯ブラシです。

高速振動によってプラーク(歯垢)を除去することを特徴としており、製品によって複数のブラッシングモードや強さ設定などが用意されています。
使用する際は、手磨きのようにブラシを大きく動かさず、毛先を歯面に当てながらゆっくりと移動させていくことがポイントです。

※イメージ画像です

パナソニック「ドルツ」

ドルツも音波式の電動歯ブラシです。

細かな振動と薄型のヘッドを特徴としており、奥歯や歯と歯肉の境目などにブラシを当てやすいよう設計されています。
上位モデルには異なる方向の振動を組み合わせた「W音波振動」を搭載したものもあります。
ただし、ドルツはモデルによって推奨されるブラシの動かし方があります。使用する際は、取扱説明書を確認しましょう。

※イメージ画像です

ブラウン「オーラルB」

オーラルBは、回転・振動式の電動歯ブラシです。

ソニッケアーやドルツとは異なり、独自の丸型ブラシを回転させる方式が特徴です。
丸型のブラシで歯を1本ずつ磨いていく感覚で使用できます。
ブラシを強く押し付けた際に知らせてくれる「押し付け防止センサー」を搭載したモデルもあります。
「つい力を入れて磨いてしまう」という方にとっては、このような機能も電動歯ブラシを選ぶ際のポイントになります。

※イメージ画像です

電動歯ブラシは「力を入れすぎない」が基本

電動歯ブラシを使用するときに、ぜひ意識していただきたいのが「磨く力」です。手磨きの癖で、電動歯ブラシもゴシゴシ動かしてしまう方がいます。

しかし、電動歯ブラシはブラシ自体が動くため、手磨きと同じように力を入れて大きく動かす必要はありません。
ブラシの動かし方はモデルによって異なりますが、共通して大切なのは必要以上に力を入れずに、毛先を磨きたい場所に当てることです。

特に歯と歯肉の境目は、力を入れすぎないことが大切です。
強い力で磨くことが習慣になっていると、歯肉を傷つけたり、歯肉退縮や知覚過敏につながったりする場合があります。

「しっかり磨く=強く磨く」ではありません。
むしろ、適切な力で効率よくプラークを落とすことが、毎日のブラッシングでは重要です。

音波ブラシを使えば歯間ブラシやフロスはいらない?

ここもよくある疑問のひとつです。

結論からいうと、電動歯ブラシを使用していても、歯間部の清掃は必要です。
歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間には、プラークが残りやすい場所があります。特に歯周病の予防では、歯の表面だけではなく、歯と歯肉の境目や歯間部の清掃が重要です。

「電動歯ブラシに変えたから、フロスは必要ない」ということではありません。

電動歯ブラシと歯間清掃用具は、それぞれ役割が違うものと考えるとよいでしょう。

こんな方には電動歯ブラシがおすすめ

電動歯ブラシは、次のような方におすすめです。

👉️手磨きで磨き残しが多い

👉️細かい歯ブラシの操作が苦手

👉️毎回同じ場所を磨き残してしまう

👉️歯磨きの力が強く、ブラシ圧を確認しながら磨きたい

👉️効率よくブラッシングしたい

👉️矯正装置などがあり、細かい部分のブラッシングに苦労している

ただし、磨き残しの原因が毛先を適切な場所に当てられていないことにある場合は、電動歯ブラシに変えるだけでは改善しないことがあります。
また、歯肉から出血が続いている方や、歯肉退縮・知覚過敏などが気になる方は、自己判断で強いモードを使用するのではなく、一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。

まとめ

電動歯ブラシは「種類」より「正しい使い方」が大切

電動歯ブラシは、毎日のセルフケアをサポートしてくれる便利な道具です。

今回のポイントをまとめると、

・電動歯ブラシには音波式や回転・振動式などがある
・どの方式にもそれぞれ特徴があり、万人に共通する「一番」はない
・振動回数や価格だけでプラーク除去力が決まるわけではない
・強く押し付けるのではなく、毛先を適切な場所に当てることが重要
・ブラシの動かし方は機種によって異なるため、製品ごとの使用方法を確認する
・電動歯ブラシを使っていても、フロスや歯間ブラシが必要になる
・自分の歯並びや歯肉の状態に合ったブラシを選ぶことが大切

ということになります。


電動歯ブラシは「持っているだけできれいに磨ける道具」ではありません。

どこに当てるのか、どのくらいの力で磨くのか、歯間部をどう清掃するのか。

ここまで含めて、自分に合ったセルフケア方法を身につけることが大切です。

「電動歯ブラシを使っているけれど、きちんと磨けているかわからない」
「自分にはどのブラシヘッドが合っているかわからない」
という方は、歯科医院で一度ブラッシング方法を確認してみてください。
毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせ、健康な歯と歯肉を維持していきましょう。

☞紬デンタルオフィス四谷三丁目のメンテナンスについて詳しくはこちら

電動歯ブラシについてよくあるQ&A

Q. 電動歯ブラシの方が、手磨きより必ずきれいに磨けますか?

A. 必ずしもそうとは限りません。電動歯ブラシには、手磨きより効率よくプラークを除去できることが示されているものがあります。
ただし、電動歯ブラシを使っていても、毛先が磨きたい場所に当たっていなければプラークは残ります。大切なのは、電動か手磨きかだけではなく、自分の口腔内に合った歯ブラシを正しく使えているかどうかです。

Q. 音波式と回転式では、どちらがおすすめですか?

A. 一概にどちらがよいとは言えません。
ブラシの感触、ヘッドの大きさ、歯並び、歯肉の状態などによって使いやすさが変わります。
「振動が細かい方が使いやすい」「丸型ブラシで1本ずつ磨く方が分かりやすい」など、好みもあります。

方式だけで決めるのではなく、実際に毛先を必要な場所へ当てやすいものを選ぶことが重要です。

Q. 電動歯ブラシは自分で動かさなくてもいいですか?

A. 製品によって異なります。多くの電動歯ブラシでは、手磨きのように強くゴシゴシこする必要はありません。
ただし、ブラシをゆっくり移動させるタイプや、手磨きに近い動かし方が必要なタイプもあります。
使用している製品の説明書を確認し、その製品に合った動かし方をしましょう。

Q. 電動歯ブラシを使えばフロスや歯間ブラシは不要ですか?

A. いいえ。電動歯ブラシを使っていても、歯と歯の間にはプラークが残ることがあります。
歯間の状態に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
どちらを使えばよいかわからない場合は、歯科医院で適切な種類やサイズを確認することをおすすめします。

☞フロスと歯間ブラシの違い、どっちを使う?詳しくはこちら

Q. 電動歯ブラシは強いモードの方がよく磨けますか?

A. 強ければよいというものではありません。
ブラッシングでは、強さ以上に毛先を正しい位置に当てることが重要です。

強い刺激が苦手な方や歯肉の状態によっては、弱めのモードが適している場合もあります。

Q. 電動歯ブラシで歯肉から出血したら使用をやめた方がいいですか?

A. 出血の原因によります。

歯肉炎などによって歯肉に炎症があると、適切なブラッシングでも出血することがあります。一方で、ブラシを強く押し付けすぎている可能性もあります。
出血が繰り返す、腫れや痛みがある、出血が長く続いている場合には、自己判断せず歯科医院で原因を確認しましょう。

執筆:歯科衛生士C(紬デンタルオフィス)
歯科医師監修:小糸 潤(院長)
最終更新日:2026年8月27日

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